YOSHIDA HOSPITAL
文字サイズ
代表 052-741-4187
医療福祉相談室 052-741-5838
アクセス
YOSHIDA HOSPITAL

052-741-4187

アクセス
MENU
         
  • ホーム
  • 当院について
  • ご利用案内
  • 症状のご紹介
  • 部門紹介
  • 検診のご案内
  • 医療・介護関係の方

肩の痛み

肩痛(肩の痛み)

肩の痛みに悩む人は多く、その原因は様々です。四十肩、五十肩(肩関節周囲炎)、肩こり、をはじめとし、複雑にかみ合った骨や筋肉に異常が起こり発生します。肩の痛みの代表的な疾患について、ご説明申し上げます。

四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)

 加齢に伴い、発症したときの年代で四十肩、五十肩と言いますが、疾患名としては「肩関節周囲炎」と言います。
 関節の可動域に制限が生じ、腕を上げるときに痛みが生じます。この痛みは片方の肩、両方の肩に発生する場合があります。この病気の原因は、加齢に伴い肩関節周囲の筋力の低下、柔軟性の低下から関節を支持する部位に炎症が起こり、痛みが発生すると考えられています。
 腱板断裂などの明らかな原因が無い肩の痛みを肩関節周囲炎と診断しており、糖尿病を合併すると 13%に増加するとされています。
 肩関節周囲炎は、放置していても治ると思っている方も多いかと思いますが、姿勢が悪い状態を続けたりすると再発することも多くあります。
 一般的に、急性期(肩関節が動きにくく痛みも強い、運動時痛や安静時・夜間時痛が出現し、急速に関節が硬くなる)、拘縮(慢性)期(痛みは徐々に弱まるが肩関節拘縮しは動きにくく、無理に動かそうとすると、つっぱり感が出る)、回復期(痛みは少なくなるが、可動域には若干制限が残る、運動時痛も消失する)という経過を辿ります。痛みにより肩を動かさないことが長期化すると、おおよそ 2ヶ月以降で肩の組織が固まって、動きが制限されます。この状態を凍結肩といいます。
 治療を効率的に進め、疼痛を最小限にとどめることが重要となります。治療方法としては、鎮痛剤や関節注射(ヒアルロン酸等)、特に当院では、トリガーポイント注射(ネオビタカイン)の症例を多く行っております。また、必要に応じて、運動療法や温熱療法などのリハビリテーションを行ないます。可動域にひどい制限が残る場合は、癒着部の剥離の手術が必要な場合があります。

石灰沈着性腱板炎

 五十肩と症状は似ていますが、40代以上の女性に多い傾向があり、夜に突然激しい痛みが出現し、痛みで眠れない状態など、かなり強い症状が出ます。X線撮影によって腱板部分に石灰沈着の所見が確認できます。石灰沈着の位置や大きさを調べるためにCT検査や超音波検査なども行われます。また腱板断裂を合併することもあるので、MRIも行われます。
 原因としては、肩関節内にリン酸カルシウム結晶が腱板に沈着し、徐々に固まっていきます。さらに症状が進むと炎症を起こし、痛みが発生します。沈着した石灰は通常通常 1~2週間で吸収されて消えますが、この過程で石灰によって刺激されて生じるのが痛みの原因です。石灰の吸収とともに痛みは減っていきます。
 診断は、X線撮影によって腱板部分に石灰沈着の所見が確認できます。石灰沈着の大きさを調べるためにCT検査や超音波検査なども行われます。
 治療方法としては、リン酸カルシウムが小さいものであれば、注射針を刺して吸引し、局所麻酔(ブロック注射)を注入します。可動域にひどい制限が残る場合は手術(関節鏡)が必要な場合があります。

変形性肩関節症

 肩関節は長年使っていると、肩関節を構成する上腕骨頭と肩甲骨の間にある軟骨や周辺組織が損傷し、関節が変性してしまいます。徐々に痛みや変形による可動域に制限が発生してきます。原因としては、骨格的な問題と、加齢による筋力低下、スポーツ、肉体労働などによる肩関節の負荷などが考えられています。
 変形性肩関節症の診断は、X線撮影によって行います。結果として、関節裂隙(関節の隙間)の狭小化・消失、骨棘(骨の突出)形成、肩甲骨関や上腕骨頭の変形などが見られます。
 変形性肩関節症の治療には内服薬や注射、リハビリテーションなどで痛みのコントロールを行う保存的治療があります。まず、内服薬で痛みをとり、それでも痛みが強い場合は、関節内注射を行ないます。薬物療法に加えて、運動療法(リハビリテーション)で肩関節の可動域の改善を図ります。変形性肩関節症は、筋力低下を防ぐことで予防できます。ストレッチなど適度な運動をするようにしましょう。

肩こり

 肩こりという病名はありませんが、筋肉疲労や眼精疲労、運動不足、なで肩、長時間の不自然な姿勢でのデスクワークやストレスなどによって起こります。首の付け根から肩、背中の周りがこり、張り、痛みが生じ、頭痛や吐き気を伴うことがあります。
 同じ姿勢でいると血流が悪くなり、その部分の酸素や栄養素が不足し、疲労物質などの老廃物の排出が滞って痛みを生じます。現在は、長時間のパソコン、スマートフォンの使用や猫背など姿勢の悪さが原因となった肩こりが増えています。運動不足やストレスで肩こりを悪化させる要因になります。
 肩こりは、多くの人が自覚する症状ですが、原因に高血圧症や頭蓋内疾患などの疾患がある場合も考えられます。そのため、慢性的な肩こりがある場合には、1度受診するようおすすめしています。

copyright © 吉田病院 ALL Rights Reserved.