診療担当医よりご挨拶

脳神経外科では、頭痛やめまい、手足のしびれ、物忘れなど、脳や神経に関わるさまざまな症状を診療いたします。これらの症状の中には、脳卒中など早期発見が重要な病気が隠れていることもあるため、まずは適切な診断を行うことを大切にしております。
当院では80列マルチスライスCTや1.5テスラMRIを備え、必要に応じて迅速かつ精度の高い検査を実施しています。脳ドックや頭痛外来、物忘れ外来にも対応し、症状に応じて診療いたします。
必要に応じて地域の医療機関とも連携し、適切な治療につなげています。頭痛やめまいなど気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。

脳神経外科医 永田 淳二

当院の脳神経外科が選ばれる理由

「頭痛・めまい・しびれ」に隠れたサインを見逃さない

慢性的な頭痛や、急にふらつくめまい、手足のしびれ。これらは単なる疲れではなく、脳からの重要なサインである場合があります。
当院では、これら日常的な症状の背後に重大な疾患が隠れていないか、脳神経外科の専門的知見から詳しく解析します。まずは原因を特定し、適切な治療や生活指導を行うことで、日々の不安を解消します。

高性能なMRI・CTを用いた「確実な画像診断とダブルチェック体制」

当院では高性能なMRIおよびCTを設置しており、脳の微小な異変や血管の状態を精細に捉える環境を整えています。
さらに、画像診断の精度をより高めるため、当院の医師だけでなく外部の専門医療機関とも連携した「ダブルチェック体制」を導入。客観的で確実な診断を追求しています。精度の高い検査と丁寧な読影により、見落としのない早期発見・早期治療へと繋げます。

未病を防ぐ「MRI脳ドック」との緊密な連携

脳卒中は、発症してからでは後遺症のリスクが高まります。
当院では、健診部門のMRI脳ドックと脳神経外科が密に連携しています。ドックで未破裂脳動脈瘤や微小な脳梗塞が見つかった場合、速やかに外来診療へ移行。専門医による継続的な経過観察を行うことで、早期発見・早期治療へとつなげます。

24時間365日の救急体制と、リハビリまでの一貫ケア

救急告示病院として、夜間・休日の緊急搬送にも24時間体制で対応しています。診断の結果、手術が必要な場合や、高度な専門治療が必要な場合は、連携する大学病院等と迅速に協力。また、急性期を脱した後は、院内のリハビリテーション科と連携し、早期から身体機能の回復を目指すなど、診断・治療・リハビリまで一貫したケアを提供します。

主な脳神経疾患

脳や神経の病気は、体を動かす、言葉を話す、物事を考えるといった、生活の基本となる機能に影響します。症状の原因を早い段階で見極め、病気に合った治療や管理を始めることが、進行や再発を防ぎ、その後の生活機能を守るうえで重要です。

脳神経外科の受診の目安

これらのサインがある場合は、無理をせず早めにMRI検査を受けることをお勧めします。

緊急性の高いサイン
  • 突然、経験したことのない激しい頭痛に襲われた
  • ろれつが回らない、言葉がうまく出てこない
  • 片方の手足に力が入らない、または感覚が鈍い
日常的に気になるサイン
  • 頭痛薬を飲む回数が増えている、痛みの種類が変わった
  • ふわふわ、ぐるぐるとする「めまい」が続いている
  • 顔の片側や、手足に「しびれ」や「痛み」がある
  • 最近、急に物忘れがひどくなった、歩き方が不安定になった

脳血管障害(脳卒中)

脳の血管が詰まったり破れたりする病気の総称です。

脳梗塞

脳の血管が詰まり、酸素や栄養が届かなくなることで脳細胞が死滅してしまう病気です。突然、片方の手足に力が入らない(麻痺)、顔がゆがむ、言葉がうまく出ない、ろれつが回らないといった症状が現れます。
脳梗塞は「時間との勝負」です。発症から数時間以内であれば、詰まった血管を再開通させる強力な治療が行える可能性があります。
当院では24時間体制でCT・MRI検査を行い、迅速な診断と治療開始に努めています。少しでも「おかしい」と感じたら、迷わず救急受診してください。

脳出血

脳出血は、高血圧等により脳内の血管が破れる緊急性の高い病気です。出血の場所や量により、激しい頭痛や麻痺など重篤な症状を引き起こします。
当院では、速やかな診断に基づき、薬物療法による血圧コントロールや脳の腫れを抑える内科的治療を行います。手術等の高度な介入が必要と判断される場合は、近隣の専門機関と迅速に連携し、最適な治療環境を確保します。

くも膜下出血

脳の表面の血管にできた「脳動脈瘤」というコブが破裂し、脳を包む膜(くも膜)の間に血液が広がる病気です。「バットで殴られたような」と表現されるほどの激しい衝撃を伴う頭痛が最大の特徴です。非常に死亡率が高く、一刻を争う疾患です。
当院ではマルチスライスCT等を用いて動脈瘤の有無を迅速に診断し、血圧の管理を含めた緊急処置を行います。手術等の高度な専門的治療を要する場合は、適切な高度医療機関に速やかに連携いたします。

慢性的な悩み・機能の異常

すぐに生命へ関わる症状でなくても、体の動かしにくさ、話しにくさ、考えにくさなどが長く続けば、仕事や家事、外出といった日常生活に支障を及ぼします。

慢性頭痛(片頭痛・緊張型頭痛)

日常生活に支障をきたす頭痛の中でも、特に多いのが「片頭痛」と「緊張型頭痛」です。片頭痛はズキズキと脈打つような痛みで、光や音に敏感になることが特徴です。緊張型頭痛は、肩こりやストレスに伴い頭が締め付けられるように痛みます。「いつもの頭痛だから」と市販薬で済ませてしまいがちですが、中には重大な脳疾患が隠れている場合もあります。
MRI等で危険な頭痛を除外した上で、一人ひとりの生活スタイルに合わせた最適な予防薬や鎮痛薬による痛みのコントロールをしていきます。

顔面痙攣・三叉神経痛

顔の片側の筋肉がピクピクと勝手に動く「顔面痙攣(がんめんけいれん)」や、食事や洗顔の際に顔に走る激痛「三叉神経痛(さんさしんけいつう)」は、脳の血管が神経を圧迫することで起こることが多い疾患です。これらは命に関わる病気ではありませんが、対人関係のストレスや激しい痛みによりQOL(生活の質)を著しく低下させます。
当院ではMRI検査で神経と血管の接触状態を精密に確認し、お薬による治療やブロック注射など、症状の程度に合わせた最適な選択肢をご提示します。

てんかん

脳の神経細胞が一時的に過剰な電気を放つことで、けいれんや意識消失などの「てんかん発作」を引き起こす病気です。子どもの病気と思われがちですが、最近では脳卒中や認知症に関連して高齢者に発症する「高齢者てんかん」も増えています。高齢者の場合、「意識がボーッとする」「反応が鈍い」といった、けいれんを伴わない目立たない発作もあり、見過ごされることも少なくありません。
脳波検査やMRI検査を組み合わせて正確に診断した上で、安心して日常生活を送れるよう適切な抗てんかん薬の処方し、病気のコントロールをしていきます。

脳の腫瘍や加齢に伴う変化

脳腫瘍

脳の組織やその周囲から発生する腫瘍の総称です。良性・悪性に関わらず、腫瘍が大きくなるにつれて周囲の脳を圧迫し、頭痛、麻痺、視力障害、けいれん、性格の変化といった多彩な症状を引き起こします。朝方に頭痛が強くなる、言葉が出にくいといった症状が続く場合は、精密検査が必要です。
当院ではCT・MRIを駆使して、腫瘍の位置や周囲の血管との関係を精査します。必要に応じて高度医療機関へのご紹介も含め、患者様に寄り添った治療方針の決定を迅速に行います。

正常圧水頭症

脳の中を流れる「脳脊髄液」が停滞し、脳を圧迫することで起こる病気です。主な症状は「歩行のふらつき」「認知症のような物忘れ」「尿失禁」の3つです。この病気の最大の特徴は、手術によって症状が劇的に改善する可能性がある「治る認知症」であるという点です。高齢による物忘れや歩行困難と決めつけず、MRIで脳室の拡大を確認することが重要です。

認知症

加齢などにより脳の細胞が減少し、記憶力や判断力が低下して日常生活に支障が出る状態です。アルツハイマー型や脳血管性など様々なタイプがありますが、中には脳腫瘍や正常圧水頭症など、外科的治療で改善する「治療可能な認知症」が隠れていることもあります。
当院の脳神経外科では、単に症状を診るだけでなく、MRI解析(VSRAD等)を用いて脳の萎縮度を客観的に評価し、早期発見に努めています。「最近物忘れが増えたかな?」と少しでも不安を感じたら、まずは脳の健康チェックとしてお気軽にご相談ください。

脳神経疾患について詳しくはこちら

脳神経外科で取り扱う各疾患の概要をご紹介しています。
詳しくは、以下よりご覧ください。

頭痛外来

頭痛外来では、頭痛の原因を調べ、生命に関わる病気が隠れていないかを確認します。頭痛そのものが病気である一次性頭痛と、脳などの病気に伴って起こる二次性頭痛では、必要な対応が異なるためです。
診察では、痛みが始まった時期、続く時間、起こる頻度、痛む場所、痛み方などを詳しくうかがいます。診察内容から脳の病気が疑われるときは、MRIやCTを用いて頭の中を調べます。
問診と検査の結果をもとに頭痛の種類を見極め、原因に合った治療を行います。生活習慣が頭痛に影響している場合には、症状を起こしにくくする過ごし方もお伝えします。

こんなときは、ご相談ください

  • 頭痛と同時に手足のしびれ、力が入らない
  • 吐き気や嘔吐があり、意識が遠のく感覚がある
  • 頭痛と同時に高熱がある
  • 寝込むほどの強い頭痛が月に数回ある
  • 光がまぶしいと感じたり、音や匂いに敏感になった
  • 頭が締め付けられるような痛みが続く
  • 頭痛が原因で仕事や学業に集中できない
  • 数週間のうちに、だんだんと頭痛がひどくなってきている
  • 50歳を過ぎてこれまでに経験のない頭痛が始まった
  • 朝起きたときが一番痛く、日中に和らぐ

めまい・しびれ対応

当院では、めまい・しびれでお悩みの方への専門的な診断を行っています。これらの症状の原因は、耳の異常や末梢神経、背骨の問題など多岐にわたりますが、最も重要なことは「その症状が脳の異常(脳梗塞や脳腫瘍など)によるものかどうか」を迅速に見極めることです。
当院では、詳しく問診を行い、必要に応じてMRIやCT検査を実施。重大な疾患が隠れていないか、機能的な問題なのかを総合的に診断いたします。適切な治療により改善するケースも多いため、一人で悩まずにお気軽にご相談ください。

こんなときは、ご相談ください

  • 突然、目の前がグルグル回るような激しいめまいがする
  • ふわふわと雲の上を歩いているような、足元の不安定感がある
  • 急に片方の手足や顔がしびれる、または力が入らない
  • めまいとともに、ろれつが回らない、言葉が出てこない
  • 物が二重に見える、または視野の一部が欠ける
  • 吐き気や激しい頭痛を伴うめまいがある
  • 手足の指先がいつもジンジンしびれている
  • 立ち上がったときにクラっとする
  • 立ちくらみが頻繁に起きる
  • 以前からあるしびれが、徐々に範囲が広がったり強くなったりしている
  • 歩いていると足がしびれてきて、休むと楽になる

症状がないからこそ、安心のために

脳ドックのご案内

脳卒中は、ある日突然起こります。未破裂の脳動脈瘤や隠れ脳梗塞を早期に発見できるのが「脳ドック」です。
当院では脳神経外科専門医が結果を詳しく診断し、万が一の際もスムーズに外来治療へ移行できる体制を整えています。

診療スケジュール

外来診察の担当医表は以下よりご確認ください。